難治性遺伝性疾患に対する遺伝子治療用製品の開発は、分子病態に基づく明確な作用機序および臨床的効果から国際的にも高い注目を集めています。日本は遺伝子治療開発において世界に勝る独自の最先端技術を有しているにも関わらず、臨床応用という点では欧米に大きな遅れを取っている現状です。そこで、国際的な競争力を発揮するための対策として、遺伝子治療基盤技術の開発に携わる研究者との技術協力体制の構築、遺伝子治療用製品の普及に向けて、コスト軽減を成功させたベクター製造技術の普及や生産性・安全性に関する製造および分析の基盤技術開発、当該分野に従事する人材育成の推進、高度な知識を有する専門家による支援体制が整ったトランスレーショナル・リサーチの推進が望まれます。


 実用化に向けたベクター製造に関わる課題として、アカデミア研究者がベクター製造施設からの製造協力を得やすい環境が整備されていないことが指摘されており、私どもは、この課題を解消するための支援を通して、環境の整備が必要であると考えます。そこで、研究の推進においてベクターを必要とするが適切な製造先が見つからない場合や、製造施設に発注するために必要な製造条件に関する助言を必要とする場合に、アカデミア研究者に対するベクター製造の伴走支援を実施します。


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2024.06.07
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